【もういつの時代のものか・・・。ずっと持っている裁縫道具】
いたいけな少女時代、けっこう影響されやすかった私は、
姉の読む少女漫画に絶大な影響を受けて、
裁縫道具をこっそりランドセルにしのばせるような子供でした。
ほら、よくマンガだと主人公のすごく可愛い女の子が、
男の子の制服の取れかかったボタンを縫ってあげるシーンがあるではありませんか。
で、そういうのを見て「女の子らしいな・・・」と赤面して
男子もヒロインに恋をするわけです。
ふだん色気のイの字もない口の悪い系女子が、サラリとお裁縫道具を出してきて、
サラリと縫いとめる。それってギャップの魅力。そういうのを夢見てました。
でも、小学生男子も中学生男子も、そんな繊細さは持ち合わせてなくて、
たまに裁縫を実践されそうになって女子と取っ組み合いになってる男子も見ました。
「縫うから脱いでよ!」「うっせー!放せよ!」みたいな。現実は酷です。
色あせて古びてはいますが、なんとなく捨てられずに持っています。
ちゃんとハサミも切れるんですよ。当時のそのままに置いてある懐かしの品。
私の乙女ドリームがいっぱい詰まったアイテムです。
【裁縫道具を持ち歩く女子、現代では存在するんだろうか?】
少女漫画設定を夢見て、裁縫道具を持ち歩いたのはたしか中一までだったんですが、
現代っ子って裁縫道具って持ち歩くのかなぁ?
正直、裁縫道具ってポーズだと思うんですよ。持ってると「女子力高い」PRできる。
ただハッキリ言って裁縫道具って、残念ながら活躍の場ってあまりない気がします。
学校の10分休みの間に、好きな男子のシャツにボタンを付けるとか
けっこう非現実的。それに今は、男子も裁縫くらいできちゃいますしね。
ただ、女子同士の間でも
「うわぁ、裁縫道具持ってるんだ!女の子らしいね」みたいな会話にはなります。
で、夢破れて大人になった今の私の場合、それに代わるのが衛生用品。
絆創膏、手ピカジェルを持ってると、「持ち歩くんだ、偉いね」って女友達に言われます。
でもこれはもう偉いとかでなく、実用性ONLYで持ち歩くもの。
靴ズレしたら痛いとか、カゼ流行ってるから手ピカしとこう、みたいな。
誰かにアピールする類のものではないんですね。
なんだか思い返してみると、日々「こういうシチュエーションが起きないかな」って
ありもしない妄想に溢れてた頃ってトキメキだらけでした。
ハンカチを落として恋に落ちるとか、食パンを咥えた遅刻者同士がぶつかるとか、
絶対に起こりえないことをコッソリ願ってたいじらしい乙女心の時代が、
自分的に「女子力高い時代だったかも」って思えます。
(今はお察し)
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